インターネットが普及しておらず、自由に企業についての情報を調べることができなかった時代(今となっては、記憶も曖昧な遠い昔の話だ)には、「たくさん集めて、たくさん落とす」採用活動が有効だったかもしれない。しかし、その時代のモデルを引きずり、結果として自社のターゲットでない学生をわざわざお金をかけて集め、お金をかけて落としている。なんと無駄で失礼な行為ではなかろうか。説明会では、企業理解度の低い学生のために、わざわざレベルを下げて話をする必要が出てくる。
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結果として志望度が高くよく調べてきている学生にとっては、つまらない話に終始し、志望度が下がってしまう。面接の場では、志望度の高い人も低い人も同様に面接しなければならないので、面接官は消耗する。たくさん集めることで本来のターゲットが捕捉しにくくなっているのだ。企業にしてみれば、自社の説明会に集まった学生が全員優秀で、自社に合っているかどうかはわからないし、もっと他に優秀な人がいるのではないかという不安が消えない。それでさらに多くの学生と会おうとする。だが多く会えば会うほど、「残念ながらご縁がありませんでした」の通知の枚数が増えていく。これによって、「あの会社に落とされた」という「アンチ自社」の学生を量産している可能性があることも認識するべきだ。